火山活動によって生まれた脇野沢のシンボル

牛の首岬から見える鯛島
鯛島にきざまれた火山の痕跡
むつ市脇野沢の道沿いでみられる黒っぽい石が混ざった岩石は、海底の火山活動によって噴き出た石と火山灰が混ざった岩石です。沖に浮かぶ鯛島もこの岩石と溶岩でできています。海底火山から出た溶岩は、水と触れた外側の部分が急激に固まる一方、内側は熱く、外側の硬い部分を破って流れていきます。こうしてできた溶岩は、まるい枕が並んだようにみえることから「枕状溶岩」と呼ばれ、鯛島ではこの構造を観察することができます。

鯛島

鯛島の枕状溶岩
ゆたかな生態系
4月下旬〜7月上旬になると、陸奥湾にカマイルカが回遊してきます。海流にのってやってくるイワシなどのえさを追いかけてやってくると考えられていますが、詳しい生態系はよくわかっていません。近年はイルカウォッチングのツアーが開催され、観光にも活用されています。また、冬には、産卵にむけお腹がふくらんだマダラが回遊してきます。タラ漁の解禁日には、網の設置場所を先着順で決める「場取り」という行事が行われます。

初夏にやってくるカマイルカ

水揚げされたマダラ
もっと深掘り!
北限のニホンザル
下北半島のニホンザルは、ヒト以外では最も北に生息する霊長類(サルのなかま)です。寒冷化で氷河が発達した時代でも、下北半島と北海道は陸続きにならなかったため、これより北へ生息域を広げられなかったと考えられています。1970年には「下北半島のサルおよび生息北限地」として国の天然記念物に指定されました。

北限のニホンザル

雪の中のニホンザル
エリア情報

船から見た鯛島
エリアの見どころ
陸奥湾に浮かぶ鯛島などの景観だけでなく、北限のニホンザルやニホンカモシカ、初夏に回遊してくるカマイルカなど、生き物たちのくらしを感じられるエリアです。

鯛島弁財天

牛の首農村公園から見た鯛島

カマイルカ

北限のニホンザル
鯛島へのアクセス
陸路 | ※対岸の牛の首農村公園からご覧いただけます。
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海路 |
脇野沢港から観光船で上陸 ①下北駅~脇野沢港
②脇野沢港フェリーターミナルから観光船で10分 |
周辺の拠点施設

脇野沢港フェリーターミナル
仏ヶ浦や鯛島、青森市などへ向かう遊覧船乗り場。下北地域の観光パンフレットがご覧いただけます。隣には海鮮丼や脇野沢名物の焼き干しを使ったラーメンを食べられる食堂もあります。
TEL | 0175-44-3371 |
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住所 | 039-5327 青森県むつ市脇野沢本村227(Googleマップ) |
その他 |
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