川内川上流の渓谷と高原
岩峰・縫道石山
川内ダムと親不知渓谷
川内川上流部に広がる深い谷は、親不知渓谷とよばれ、野平エリアのみどころのひとつです。親不知渓谷には硬い岩石が分布しているため、川は川はばを広げられず、激しい水の流れが川底を深くけずったことによってこのような地形ができました。できた谷地形は、その形から「V字谷」と呼ばれています。この落差が大きいV字谷を利用して建設された川内ダムは、下流の人々を川内川の水害から守り、くらしを支えています。
親不知渓谷のV字谷
川内ダム
カルデラ地形の野平高原
野平高原は比較的なだらかな地形をしていますが、周りを見渡すと山に囲まれていることがわかります。野平も恐山や薬研と同じカルデラ地形で、野平カルデラと呼ばれています。野平カルデラの形は縫道石山の山頂から見るとよくわかります。縫道石山は、粘りけの強いマグマが地下から上昇し、噴出することなくマグマの通り道で固まったあと、比較的やわらかい周りの堆積物が侵食されて残った「岩頸」と呼ばれる地形です。
縫道石山から望む野平カルデラ
もっと深掘り!
縫道石山周辺の植物
縫道石山山頂の岩場には、きのこのような植物が張り付いています。地衣類、オオウラヒダイワタケです。この地衣類は地球が寒冷化した時代に分布を広げましたが、温暖になるにつれ生息域が縮小し、今日の日本では縫道石山と縫道石にのみ群落で生息しています。1976年には、オオウラヒダイワタケを含む植物群落が国の天然記念物に指定されました。
オオウラヒダイワタケ
ハクサンシャクナゲ
エリア情報
川内ダム
エリアの見どころ
川内川上流の険しい谷と、そのさらに先に広がる野平高原が見どころのエリアです。険しい谷の落差を利用した川内ダムは、下流の人々のくらしを守っています。
川内ダム
かわうち湖
縫道石山
高原で放牧される牛と縫道石山
川内ダムへのアクセス
- 下北駅から車で60分
周辺の拠点施設
道の駅かわうち湖
川内ダムのダム湖、かわうち湖の湖畔にある道の駅。仏ヶ浦の中継地点にもなっており、お土産コーナー、食事コーナーがあります。
TEL | 0175-38-5108 |
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住所 | 〒039-4701 青森県むつ市川内福浦山314(Googleマップ) |
営業時間 | 土日祝 9:00~17:00 平日 9:00~16:00 |
定休日 | 木曜日(祝日の場合翌日) 冬期閉鎖(11月中旬~4月中旬) |
その他 | 駐車場/あり トイレ/あり 売店/あり レストラン/あり |