海と生きる「まさかり」の大地
〜本州最北の地に守り継がれる文化と信仰〜
下北は、まわりを太平洋、津軽海峡、陸奥湾という3つの海に囲まれています。
また、東側と西側には山が、そのあいだを埋めるようにして低い土地(田名部平野)が広がり
このような多様な海と地形が、地域ごとの特色を生み出しています。
金太郎の持つ「まさかり」に例えられることもあるユニークな地形と、まわりを海に囲まれた環境は、
下北に住む人々のくらしやこころにも影響しています。
下北ジオパークの魅力
3つの海がもたらす恵み
下北を取り囲む3つの海は、海底の地形や海流などが異なることから、
陸奥湾ではホタテ、津軽海峡ではマグロやアンコウ、太平洋ではヒラメといったように
それぞれの海でさまざまな水産物が漁獲されます。
また古くから海運によってさまざまな地域との交流も行われ、海を通して文化が伝わってきました。
現在も下北各地で行われる祭りなどに、その影響を見てとることができます。
下北ジオパークの見どころ
大自然や北限の生物
下北ならではの食や文化が満載
下北ジオパークは、大地や自然、文化など見どころとなるサイトが地域全体に分布しています。
それらを距離的に近いサイトや、大地の成り立ちに共通点のあるサイトにまとめ、
18のエリアに分けてご紹介しています。各サイトでは興味深い地質や多様な動植物、
北限の半島ならではの暮らしや文化を体感することができます。
下北ジオパークの誕生
1億5000万年の物語
下北地域は、日本列島の中でも特徴的な「まさかり形」をしている下北半島の北部に位置します。
そのはじまりは日本列島の土台ができた1億5000万年前にさかのぼります。
プレートの移動などによってアジア大陸から離れた日本列島は、火山活動などを繰り返し
長い年月をかけ今の地形へと変化してきました。
下北のジオサイトでは、こうした歴史を物語る地層や岩などをたくさん見ることができます。