人々が願いをかけた願掛岩

津軽海峡に突き出した願掛岩
縁結びの神が宿る岩
津軽海峡に面した佐井村。海沿いの道を行くと、ひときわ目立つふたつの巨岩を見ることができます。右側の「男願掛」と左側の「女願掛」、あわせて「願掛岩」とよばれるこの巨岩は、古くから縁結びの神さまが宿る場所として親しまれています。また、佐井村は、京都や大阪といった上方へ日本各地の品物を運ぶ「北前船」の港となった場所でもあり、交流によってもたらされた貴重な民芸品や芸能が今も守り継がれています。

願掛岩駐車場から男願掛を望む

奥が女願掛
もっと深掘り!
北前船
北前船は、江戸時代〜明治時代、日本海側の各地を経由して、商売をしながら大阪と北海道を結んだ商船です。北前船は、荷物を運ぶだけではなく、立ち寄る港で商品を買い付けたり、仕入れた商品を売ったりして利益を得ていました。北前船は下北地域にも立ち寄り、上方(大阪や京都)では手に入らないコンブなどの海産物や、木材として使われるヒバが運ばれていきました。佐井は、下北のヒバを積み出す港としてたいへん栄えました。上方からは、文化や風習がもたらされました。佐井村の牛滝や福浦、矢越には、京都の歌舞伎役者が伝えた漁村歌舞伎が、130年以上経った今でも伝統芸能として受け継がれています。また、田名部祭りをはじめ、山車を使う下北各地の祭りは、京都の祇園祭の流れをくむと考えられています。上方と下北、遠く離れたふたつの地域は、海でつながっていたのです。

佐井村・海峡ミュウジアムの北前船の模型

漁村歌舞伎

漁村歌舞伎

田名部祭り
エリア情報

願掛岩
エリアの見どころ
かつて北前船の港として栄えた佐井村。交易によってもたらされた文化や工芸品が今も守り継がれています。津軽海峡に突き出た巨岩「願掛岩」など、ダイナミックな景観が楽しめます。

願掛岩横から海を臨む

福浦歌舞伎

良質なウニが獲れる地域

ウニ丼
願掛岩へのアクセス
- 下北駅から車で90分
- 下北駅から下北交通路線バス佐井線(下り)に乗車し、佐井バス停で下車、徒歩30分
周辺の拠点施設

アルサス
仏ヶ浦行き観光船の発着所すぐそばにある観光施設。1階は観光案内所、特産品販売コーナー、2階は本州最北の博物館「佐井村海峡ミュージアム」とレストラン、3階は展示室があります。
TEL | 0175-38-4513 |
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住所 | 〒039-4711 青森県下北郡佐井村佐井大佐井112(Googleマップ) |
営業時間 | 8:30~17:30 |
定休日 | なし |
その他 |
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