自然が生み出した不思議な景色
津軽海峡に面した仏ヶ浦
今も変わり続ける仏ヶ浦
白色や淡い緑色をした奇岩・巨岩が特徴的な仏ヶ浦は、火山灰が押し固められてできた「凝灰岩」とよばれる岩石でできています。凝灰岩はもろいため、長い時間、波があたったり雨水が流れたりすることで形が変化します。加えて、冬の寒さで岩に染み込んだ水が凍り、亀裂を広げることで、岩石の表面ははがれやすくなり、現在みられるような奇岩・巨岩が形成されました。仏ヶ浦の景色は、日ごとに、季節ごとに、今も変わり続けています。
複雑な形をした五百羅漢
雨水の流れたあとののこる蓬莱山
仏の砂浜 仏ヶ浦
仏ヶ浦という地名は、もともと、仏(ブッダ)の日本語読みである「ホトケ」と、アイヌ語で海辺・砂浜をあらわす「ウタ」から、仏宇陀と呼ばれていました。その後、仏ヶ浦と呼ばれるようになったと考えられています。その名のとおり、仏ヶ浦の奇岩・巨岩には、仏教に関連する名前がつけられ、人々に親しまれています。また、仏ヶ浦では、流れ着いたお地蔵様をまつっており、地域の人々から海の守り神として大切にされています。
如来の首
蓮華岩
もっと深掘り!
仏ヶ浦はいつ生まれた?
仏ヶ浦は日本海が生まれた時代のものと推測されてきましたが、仏ヶ浦そのものがいつ、どのようにしてできたのかは、詳しくわかっていませんでした。近年の研究により、仏ヶ浦の凝灰岩は、約400万年前、水中での噴火によって形成されたことがわかりました。現在、当時の下北がどんな環境だったのかもあわせて、研究が進められています。
仏ヶ浦の凝灰岩
展望台から見た仏ヶ浦
エリア情報
さまざまな奇岩
エリアの見どころ
白色〜淡い緑色の巨岩・奇岩が連なる神秘的な景勝地。岩にはそれぞれ仏教にちなんだ名前が付けられています。長い時間が作り出した景色は、今も波や風化によって少しづつ姿を変えています。
観光船の桟橋
天龍岩
一ツ仏
仏ヶ浦まつり
仏ヶ浦へのアクセス
陸路 | 下北駅から車で75分 |
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海路A |
●アルサスから観光船で上陸 ①下北駅~アルサス
②アルサスから観光船で30分 |
海路B |
●脇野沢港から観光船で上陸 ①下北駅~脇野沢港
②脇野沢港フェリーターミナルから観光船で45分 |
周辺の拠点施設
アルサス
仏ヶ浦行き観光船の発着所すぐそばにある観光施設。1階は観光案内所、特産品販売コーナー、2階は本州最北の博物館「佐井村海峡ミュージアム」とレストラン、3階は展示室があります。
TEL | 0175-38-4513 |
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住所 | 〒039-4711 青森県下北郡佐井村佐井大佐井112(Googleマップ) |
営業時間 | 8:30~17:30 |
定休日 | なし |
その他 |
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