地名に名を残す特徴ある岩石
ゼンテイカの咲く津鼻崎(7月)
自然のふしぎ 柱状節理
大間町と佐井村の境界にある津鼻崎とその周辺では、細い柱がいくつも連なったような、特徴的な景色を見ることができます。この景色は、どのようにしてできたのでしょうか?マグマが冷え固まって岩石になるとき、体積がわずかに小さくなるため、冷却面に対して直角に亀裂が入り、六角形や五角形などの柱のような形になることがあります。これを「柱状節理」といいます。周辺地域では、材木にも見えるこの岩石を「材木石」とよんでいます。
柱状節理のできかた
津鼻崎
「材木石」と人々のくらし
「材木石」とよばれる柱状節理の岩石はくずれやすいため、切り出しやすく、転石を手に入れやすいという特徴があります。周辺地域の人々はこの材木石を拾ったり、切り出したりして、屋根のおもしや石垣の材料など、さまざまな用途に使用してきました。津鼻崎が位置する大間町奥戸の材木地区では、くらしの中で材木石が利用されているようすを見ることができます。「材木」という地名も、この材木石に由来すると考えられています。
材木石
材木と材木石が入り混じる石垣
もっと深掘り!
さまざまな柱状節理
柱状節理は珍しいものではありません。下北地域では津鼻崎のほかにも、願掛岩や川内大滝で柱状節理を見ることができます。写真を見ると、太さや色が異なることがわかります。柱状節理は、もとのマグマの性質や、冷え固まる速度のちがいによって顔つきが変化します。みなさんも、ぜひお気に入りの柱状節理を探してみてください!
願掛岩
川内大滝
エリア情報
ゼンテイカの咲く津鼻崎
エリアの見どころ
規則的にならんだ岩石の構造「柱状節理」の景観を楽しめる場所。ゼンテイカ(ニッコウキスゲ)が咲く7月に訪れるのがおすすめ。
津鼻崎
柱状節理
津鼻崎へのアクセス
- 下北駅から車で80分
- 下北駅から下北交通路線バス佐井線(下り)に乗車し、材木バス停で下車、徒歩10分
周辺の拠点施設
大間崎レストハウス
「本州最北端の地」の碑やマグロモニュメントのある大間崎。レストハウス内では観光パンフレットをご覧いただけるほか、無料休憩所としてもご利用いただけます。
※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため休館中
TEL | 0175-37-4353 |
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住所 | 〒039-4601 青森県下北郡大間町大間大間平17-1(Googleマップ) |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 11月~4月下旬まで冬季閉鎖 |
その他 | 駐車場/周辺にあり トイレ/あり 売店/周辺にあり レストラン/周辺にあり |