湯けむりただよう本州最北の漁村
下風呂温泉
歴史ある下風呂温泉
古くは室町時代から湯治場として知られる風間浦村の下風呂温泉は、津軽海峡を望む温泉郷です。「下風呂」という地名は、アイヌ語の「シュマ(臭い)・フラ(岩)」が由来と考えられており、温泉の硫黄をふくむ泉質がもととなっています。硫黄の香りと潮の香りがただよう風間浦は、大地がもたらした恵みを肌で感じられる場所だといえます。風間浦のキアンコウは「風間浦鮟鱇」のブランド名で知られ、旬の12〜3月は下風呂温泉でアンコウの料理が提供されています。
下風呂温泉
海辺の温泉郷
くらしを支える海成段丘
風間浦村西部から大間町にかけて、海岸沿いに階段状の地形「海成段丘」を見ることができます。この地形は、過去の気候変動にともなう海面の高さの変動と、大地の隆起によってできたもので、蛇浦地区では段丘の平坦面が田畑や水田として利用されています。
大間崎まで続く段丘
段丘面上の水田
もっと深掘り!
大地と海の恵み
水温に敏感なアンコウは、風間浦沖の急に深くなる海底地形を好み、上下に移動して生活しています。この地形は漁にも最適で、港から漁場が近くなり、新鮮なアンコウを生きたまま水揚げすることができます。また、フノリ養殖発祥の地としても知られ、山の転石(崖から転がり落ちた石)を海岸線の浅瀬に投げ入れてフノリを育てる養殖方法が行われています。
キアンコウ
フノリ採りのようす
エリア情報
下風呂温泉海峡の湯
エリアの見どころ
潮の香りと硫黄の香りがただよう海沿いの温泉郷。冬には「風間浦鮟鱇」のブランド名で知られるアンコウ料理が温泉でも提供されます。
アンコウの刺身
アンコウの「とも和え」
生きたまま水揚げされる風間浦鮟鱇
イカ釣り漁船の漁火
大間鉄道跡の足湯
元祖烏賊様(いかさま)レース
下風呂温泉郷へのアクセス
- 下北駅から車で45分
- 下北駅から下北交通路線バス佐井線(下り)に乗車し、下風呂温泉バス停で下車
周辺の拠点施設
海峡の湯
2020年12月にオープンした温泉施設。「大湯」と「新湯」という二つの温泉が楽しめます。1階には温泉、食堂があり、2階には下風呂を訪れた文豪の展示室があります。
TEL | 0175-33-2116 |
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住所 | 〒039-4501 青森県下北郡風間浦村下風呂下風呂71-1(Googleマップ) |
営業時間 | 4月~10月/7:00~20:30 11月~3月/8:00~20:30 (最終受付 20:00) |
定休日 | 毎月 第2・4火曜日 1月1日 |
HP | https://www.yukaimura.com/ |
その他 | 入浴料/450円 駐車場/あり トイレ/あり 売店/なし レストラン/あり |