多くの人々が暮らす平野
上空から撮影した斗南ヶ丘
東と西をつなぐ堆積平野
東側の下北丘陵と西側の恐山山地をつなぐ大地は、田名部平野とよばれています。海に近く、平らで開発がしやすいため、古くから人々が住んだ土地です。この大地は、両側の山を波や川がけずり、運ばれた土砂が堆積し、地球規模の気候の変化や大地の隆起にともなってできた堆積平野です。多くの人々が暮らすむつ市の市街地も、この田名部平野の上に広がっています。
田名部平野
市街地のようす
斗南ヶ丘
むつ市の市街地から離れ、坂を登ると、平らな土地が広がっています。これは、過去の海面の高さの変動と大地の隆起によってできた海成段丘の段丘面です。1869年、戊辰戦争に敗れた会津藩は斗南藩と名前を変え、この段丘面上の開拓を試みましたが、うまく進みませんでした。北海道からやってきた酪農家たちによって本格的に開拓が行われたのは昭和になってからのことで、現在では下北を代表する酪農地帯となっています。
むつ市と東通村には斗南藩の史跡が残る
斗南丘酪農の直売所ボンサーブ
もっと深掘り!
斗南藩と下北半島
1869年、戊辰戦争で敗れた会津藩は、下北へ移封(領地を他へ移されること)され、斗南藩と名前を変えて藩の復興をめざしました。しかし、江戸から明治へ時代が移り変わるなか、翌年廃藩置県となりました。わずか1年で消滅した斗南藩ですが、尻屋埼灯台の建設を請願するなど、下北の歴史に大きな影響を与えました。
斗南藩士上陸の地
斗南藩が建設を願った尻屋埼灯台
エリア情報
むつ市郊外
エリアの見どころ
斗南藩が開拓を試みたことから、その名が付けられた田名部平野の広大さを感じられるエリア。下北を代表する酪農地帯となっています。
畑が広がる
昭和の開拓のため真っ直ぐ造成された道
釜臥山から見た田名部平野
田名部祭り
斗南ヶ丘へのアクセス
- 下北駅から車で15分
周辺の拠点施設
下北ジオパークビジターセンター
下北ジオパークビジターセンターは、むつ市の中心部にある観光総合施設「むつ来さまい館」の2階にあります。下北の大地の成り立ちや各エリアの見どころ、全国のジオパークの情報を発信しています。
TEL | 0175-22-1111(むつ市ジオパーク推進課) |
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住所 | 〒035-0034 青森県むつ市田名部町9-10-1(Googleマップ) |
営業時間 | 9:00〜21:00 |
定休日 | 年末年始 |
HP | 施設の詳細ページはこちら |
その他 | 駐車場/あり トイレ/あり 売店/あり(むつ下北観光物産館) レストラン/なし |