生き物のくらしをきざんだ地層のしまもよう
中野沢の地層
生き物の活動の痕跡が残る地層
むつ市と横浜町の境界付近に位置する中野沢でも、地層のしまもようをみることができます。南北約2kmにわたって広がる地層には、海底に住んでいた生き物の巣穴が化石として残されています。このように、生き物そのものではなく、生き物の活動の痕跡が化石として残ったものを「生痕化石」といいます。砂の層と泥の層が交互にあらわれていることから、地球規模の温暖化や寒冷化の影響で、海の深さが時代ごとに変化していたことがわかっています。
生痕化石
れきの層は河川の跡
もっと深掘り!
下北の化石
下北で最も古い化石は、東通村・尻屋崎周辺に産出するメガロドンという二枚貝のなかまです。この貝が生きていたのは約2億4000万年前(中生代三畳紀)のこと。貝殻が堆積した部分は、周辺のサンゴ礁や海山といっしょに、約1億5000万年前(中生代ジュラ紀)ごろに形成された付加体の一部となっています。
尻屋崎周辺の石灰岩は、サンゴをはじめとする炭酸カルシウムの殻をもつ生物が堆積し、固まってできた岩石です。サンゴは暖かな南の海に生息することから、尻屋崎周辺の大地が長い時間をかけ、地球表面の動きによって北へ、北へと移動してきたことがわかります。
また、むつ市近川では、約130万年前〜100万年前の貝化石を含む地層が見つかっています。これらの化石は、地層が堆積した当時の環境を知る手がかりになったり、地層が堆積した時代を特定する手がかりになったりします。
下北最古の化石・メガロドン(二枚貝)
石灰岩からなる桑畑山
チカガワイシカゲガイのモールド
ヨコヤマホタテ
エリア情報
陸上から見上げる地層壁
エリアの見どころ
南北約2kmにわたって広がる地層の壁が見どころのエリア。昔の生き物の巣穴の化石を観察することができます。
干潮時に現れる波食棚
水源池公園から対岸に見える海食崖
中野沢へのアクセス
- 下北駅から車で30分
※危険なため、見学は推奨しません
周辺の拠点施設
道の駅よこはま
国道279号沿いにある道の駅。菜の花加工品やお土産、町内で採れた野菜や特産品が購入できます。レストランも併設。
TEL | 0175-28-5203 |
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住所 | 〒039-4134 青森県上北郡横浜町林ノ脇79-12(Googleマップ) |
営業時間 | 4月1日~10月31日/8:30~18:00 11月1日~ 3月31日/9:00〜17:30 |
定休日 | 12月31日、1月1日定休 1月2日~ 3月31日の間は火曜日(祝日の場合翌日) |
HP | https://www.nanohana-plaza.com/ |
その他 | 駐車場/あり トイレ/あり 売店/あり レストラン/あり |