東西8kmにわたって広がる迫力の大地層

津軽海峡に面した北部海岸
変化を続ける北部海岸
小さな石(れき)や砂、泥や火山灰など、陸から運ばれたさまざまな粒子が、水のはたらきによって層状に積み重なったものを「地層」とよびます。むつ市関根〜東通村稲崎にかけての津軽海峡に面した北部海岸では、約8kmの迫力ある大地層を観察することができます。北部海岸の地層は、斗南ヶ丘の大地をたてに切った断面です。北部海岸は、波によって削られたり、山から水が流れてきたりすることで、少しずつ姿を変えています。

東通村稲崎からみた北部海岸

山から流れ出る水のようす
地層のなりたち
北部海岸と中野沢でみられる地層を比べてみましょう。よく似ていますが、近くで観察してみるとその違いがわかわかります。北部海岸には沖まで運ばれない大きさのれきが含まれることから、河口でつくられたと考えられます。一方で、中野沢の地層には細かい泥が含まれます。泥は軽いため、沖合に積もります。このように、地層が何からできているかを観察することは、地層が堆積した環境を知ることにもつながります。

北部海岸の地層

中野沢の地層
もっと深掘り!
津軽海峡のめぐみ
陸奥湾で養殖したホタテの稚貝を放流し、北部海岸沖の砂地の海底で育てる「外海地まきホタテ」は、津軽海峡の荒波で育った歯ごたえのある身が特徴の夏の特産品です。また、10月末ごろになると、北部海岸にはアオイガイ(カイダコ)の殻が漂着し、砂浜を歩いて漂着物を集めたり、観察したりするのを楽しむ人々にとっては冬の風物詩となっています。

水揚げされる地まきホタテ

アオイガイの殻
エリア情報

北部海岸
エリアの見どころ
むつ市関根〜東通村稲崎にわたって、東西約8kmに広がる地層を観察できます。シーグラスや貝殻などの漂着物を拾いながら散歩はいかが?

北部海岸の砂浜に堆積した砂鉄

アオイガイの殻
北部海岸へのアクセス
- 下北駅から車で25分
周辺の拠点施設

下北ジオパークビジターセンター
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