火山のはたらきが生み出した信仰の地
地獄にたとえられる景色
今も活動する活火山
「恐山」という山はありません。釜臥山をはじめ下北の中央にある山々が、まとめて恐山とよばれています。宇曽利山湖周辺のような真ん中だけくぼんだ地形は「カルデラ」とよばれるもので、火山活動や噴火にともない、大量の火山噴出物やマグマが地表に出て、大地が陥没することによってできる地形です。宇曽利山湖周辺は、現在も活動する「活火山」で、地面からガスや水蒸気、温泉がわき出て、湯気が立つようすを見ることができます。
大尽山から見たカルデラ
火山ガスが噴き出す場所
信仰の地「霊場恐山」
火山活動によって生まれた景観は、現世とあの世をつなぐ霊場・恐山とされました。ガスの噴き出るごつごつした岩肌は地獄に、湖を囲む白い砂浜は極楽にたとえら―れ、死者をしのぶ人々の祈りの地として知られています。下北では古くから亡くなった人は恐山へ行くと考えられており、その信仰は「死ねばオヤマさ行ぐ」の言葉とともに伝えられてきました。恐山は、人々のこころに寄り添う場所として大切にされています。
恐山菩提寺の山門
極楽浜
もっと深掘り!
カルデラ湖 宇曽利山湖
宇曽利山湖はカルデラに雨水がたまってできた「カルデラ湖」です。湖底から出る火山ガスによって、湖水は強酸性になっていますが、生きものがいないわけではありません。湖に適応した魚であるウグイや、湖周辺を優雅に飛ぶルリイトトンボなど、たくさんの生き物たちが見られることも恐山の魅力です。
宇曽利湖
ルリイトトンボ
エリア情報
日本三大霊場 恐山
エリアの見どころ
日本三大霊場に数えられる恐山。火山活動によって形成された景色は地獄と極楽になぞらえられ、故人をしのぶ多くの人々が足を運びます。
菩提寺境内の地獄のような景色
地獄と極楽に例えられる景色
硫黄により黄色く染まった川
あの世とこの世と繋ぐ太鼓橋
極楽浜から見た大尽山
菩提寺境内にある温泉
恐山へのアクセス
- 下北駅から車で40分
- 開山期間中(5月~10月)は、下北駅から下北交通路線バス恐山線が運行、4~5便/日
周辺の拠点施設
恐山休憩所
バス停前にある無料休憩所。近くには恐山土産が買える売店、軽食が食べられる食堂、大きな駐車場、24時間利用できるトイレがあります。
※無料休憩所は10:00~16:00利用可
TEL | 0175-22-1111(むつ市観光課) |
---|---|
住所 | 〒035-0021 青森県むつ市田名部宇曽利山(Googleマップ) |
営業時間 | 5月~10月開山/6:00~18:00(季節により閉門時間が変動) |
定休日 | 11月~4月閉山 |
その他 |
|