太平洋に面した広大な砂丘
東通村尻労から見た猿ヶ森砂丘
日本最大級の砂丘
猿ヶ森砂丘は、下北半島の太平洋側に、南北17km、東西最大2kmにわたって広がる日本最大級の砂丘です。砂丘とは、風によって砂が運ばれ、積もった地形のことをいいます。猿ヶ森砂丘のほとんどは許可がなければ立ち入ることができませんが、北側にあたる東通村・尻労地区の高台から砂丘の全体を見渡すことができます。猿ヶ森砂丘のなかには、砂の移動によって水の流れがせきとめられてできた大小さまざまな湖沼があります。
南側の小田野沢地区から見た猿ヶ森砂丘
片崎山山頂から望む大沼
ヒバの埋没林
砂丘の中には、かつてのヒバ林が砂に埋もれたようすを観察できる「ヒバの埋没林」があります。この埋没林は、一度砂に埋もれたあと、川の侵食によって地表に姿をあらわしました。古いもので約2000年前のヒバが埋没樹として残っており、当時も下北半島にヒバ林が広がっていたことがわかります。埋没林ができた原因については諸説あり、人間の活動や津波によるヒバ林の枯死のあと、砂に埋もれたと考えられていますが、まだよくわかっていません。
ヒバの埋没林
猿ヶ森川と埋没林
もっと深掘り!
砂が鳴くってほんと?
猿ヶ森砂丘の尻労と小田野沢の一部は「鳴き砂」の浜です。雨の後晴れた日が続き、砂浜が十分に乾いているときに歩くと、キュッキュッという砂がこすれる音が聞こえてくるはずです。鳴き砂は、石英という鉱物が多く不純物の少ない砂浜で見られ、わずかな環境の変化で鳴かなくなるため、地域の人々による清掃活動が行われています。
尻労浜
野牛川レストハウスの鳴き砂体験
エリア情報
広大な砂丘が広がる
エリアの見どころ
南北約17kmに広がる日本最大級の砂丘。中に入ることはできませんが、北側の尻労地区、南の小田野沢地区から一部を見ることができます。
片崎山山頂から
埋没樹
猿ヶ森砂丘へのアクセス
- 下北駅から車で50分
※猿ヶ森砂丘への立ち入りはできません。尻労地区の高台か、小田野沢地区から見るのみとなります。
周辺の拠点施設
野牛川レストハウス
県道6号沿いにある観光拠点。お土産やソフトクリームを販売しており、展示室では尻屋崎で算出した「メガロドン」の化石、石灰岩、チャートなど、東通方面ジオサイトに関する情報を常設展示しています。
TEL | 0175-28-5203 |
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住所 | 〒035-0103 青森県東通村野牛野牛川29-3(Googleマップ) |
営業時間 | 9:00〜16:30 |
定休日 | 火曜日(祝日の場合翌日) |
その他 | 駐車場/あり トイレ/あり 売店/あり レストラン/なし |