下北東部の太平洋に面した海岸には、面積は測られていませ
んが日本最大規模の砂丘である猿ヶ森(さるがもり)砂丘が
あります。
猿ヶ森砂丘は、海面変化にともなって海岸と平行に形成され
た小高い丘が、5000年前以降の風食と人間活動の影響で大型
化してできたものです。
現在、砂丘のほとんどの範囲は防衛装備庁の下北試験場とし
て利用されているため、一般の立ち入りはできません。

砂丘の形成

猿ヶ森砂丘は約6000年前の縄文海進期以
降に、太平洋からの飛砂で作られました。
飛砂の範囲は内陸約2kmにも達し、内陸
部は防砂のためにクロマツが植林された
被覆砂丘となっています。鳴き砂がみら
れる場所もあり、踏みしめると「キュッ
キュッ」という音がします。

ヒバ埋没林

砂丘の砂は風で飛ばされて絶えず移動し
ます。内陸部まで飛んできた砂にヒバが
被覆され、埋没林が形成しました。埋没
林とは、地層に埋もれた立ち木の化石で
す。埋没は約2000年前から500年前にか
けて少なくとも4回発生したと言われて
おり、猿ケ森地区では埋没林を近くで見
ることができます。

アイヌ語由来の地名

猿ヶ森砂丘の周辺には、砂浜にちなんだ
アイヌ語起源とされる地名がいくつかあ
ります。例えば「猿ヶ森」は、「サル・
カ・モライ」からきているとされ、「湿
地の上流にある流れの遅い川」という意
味があります。ジオサイトの南側の「小
田野沢(おだのさわ)」という地名は、
「オタ・ノシケ」からきており、「砂浜
の真ん中」を意味するアイヌ語が由来と
なっています。