中野沢エリアは、むつ市の南東部陸奥湾側を中心に、約100万
年前の下北の環境に迫れる地層を見ることができるエリアで
す。
むつ市と横浜町の境となる林崎川の河口周辺では、海成段丘
の段丘崖が南北約2 kmに渡って高さ20 m程で続き、対岸で
ある大湊・芦崎エリアにある水源池公園の海望館からも海岸
部に連なる露頭が確認できます。
この地層は、約100万年前の海底斜面に堆積した砂層からな
り、海水準変動に伴って浅海から深海へと変動していた様子
が地層中の貝化石や生痕化石、有孔虫化石からわかっていま
す。
この地層が堆積した約100万年前には、山間部では野平や於
法岳、朝比奈岳、燧岳、丸山、大尽山が火山噴火によって形
成されていました。

中野沢段丘崖

百数十万年前、下北は広く海に覆われ、
東側には火山島がありました。
その頃の海底に堆積したのが浜田層です。
浜田層は、その地層の成り立ちから、地
層を学習する上で必要な要素がたくさん
盛り込まれており、地層の重なり方、化
石、生痕化石、礫岩、砂岩、シルト岩、
海底谷、チャネル構造、傾斜不整合など
見ることができます。

生痕化石

北側に位置する近川の河口近辺では、
「主として鮮新世から初期更新世の日本
海側で、温暖な環境を好む貝類群集」と
される大桑-万願寺動物群の貝化石が豊
富に産出します。

ムカシマンモス

2017年、むつ市奥内沖で海底から引
き揚げられた臼歯の化石が保管してある
青森県立郷土館の調査により、約110
万年から70万年前に生息していた「ム
カシモンモス」の化石であることがわか
りました。
中野沢段丘における浜田層の上部年代と
同等の地層から産出した可能性があると
言われています。