下北地域・西海岸の中央部に位置する国の名勝および
天然記念物である仏ヶ浦。巨大な岩体が日本海の拡大
期に起こった海底火山の規模を物語っています。
長年の風雨と波によって削られた岩々は、鬼か神でな
ければ創ることができないとまで言われる彫刻であ
り、仏ヶ浦独特の霊験あらたかな空間を形づくってい
ます。

海底火山の噴火で生まれた地

仏ヶ浦の岩々は、約1500万年前に
起きた海底火山の噴火による噴出
物からできています。仏ヶ浦でよ
く見られる白緑色の凝灰岩はグリ
ーンタフと呼ばれ、日本海拡大期
の海底火山活動を代表する岩石で
す。グリーンタフは本州から北海
道南部の日本海側に広く分布して
います。

雨と波の彫刻

海底に堆積したグリーンタフの地
層は、隆起したのち、雨水や波浪
による侵食を受けました。その結
果、現在見られるような巨岩・奇
岩がそそり立つ景観ができあがり
ました。特徴的な形をしたそれぞ
れの岩には、「如来(にょらい)
の首」や「蓮華岩(れんげい
わ)」、「蓬莱山(ほうらいさ
ん)」など仏教や霊界を連想させ
る名前が付けられています。

「仏ヶ浦信仰」の歴史

仏ヶ浦では昔から、津軽暖流に乗
ったさまざまなものが漂着しまし
た。江戸時代に流れ着いたお地蔵
様を祀ったことから、仏ヶ浦信仰
が始まったと言われています。仏
ヶ浦では、周辺の海流や地形・地
質と関わりの深い信仰が根付いて
います。